「友をつくる」   04.06.27
             ルカ16:1〜13

 イエスさまはおっしゃいました。「ある金持ちから財産をまかされて
いた管理人が、財産の無駄遣いをしたことで解雇されそうになった。
 そこで考えた管理人は、自分の主人に借りのある人を呼び寄せ、
主人に対する借りを減らすように借用書を書きかえさせた。そうして、
味方をつくり、助けてもらえるようにした。この管理人のやり方を、
主人は罰するのではなく、誉めた。」さらに、「不正にまみれたお金で
友をつくりなさい」ともおっしゃいました。

 神を愛する者からすれば、富、お金は軽んじられるものであり(13節)、
不正を抱えているとの考えがあります。しかし、地上の生活を送る以上、
富と関わりをもたざるを得ません。主は、神を愛する者が、どのように
富に関わるべきかを語って下さいました。「富で友をつくりなさい」と
おっしゃいます。富を自分のためではなく、友のために、友となるために、
人のために使うということです。そこに富を正しく支配し用いる道が
あります。

 この管理人の姿は私たちの姿と重なります。神さまから預けられたもの
(人生、時、賜物等)を無駄使いしている姿があるからです。神さまから
「会計報告を出しなさい」と命じられても、でたらめな報告しかできない
でしょう。私たちに何ができるのでしょうか。

 この管理人の誉められたことの一つは、絶望せず、救いを求めつづけた
ところです。不正は、ばれている。もうまともな方法もできない。
 しかし、もがくようにして助かる道を求めました。主は、そのような者を
主人(神さま)は誉めてくださるとおっしゃいます。主は、不正な管理人の
ような私たちにも、希望があることをはっきりと示して下さいました。
これは、主イエスの十字架と、神さまのご愛があるからです。

 この管理人がしたことは、「私たちの罪を赦してください。私たちも
自分に負い目のある人を皆赦しますから。(11:4)」との主の祈りに
つながることです。
 この祈りを、神さまは顧みてくださるのです。